● 在宅緩和ケアマップについて

「緩和ケア」ってなに?

「がんになったら緩和ケア」という言葉をお聞きになったことはありますか?がん患者さんは、がんと診断された時、すでに痛みやだるさなど身体の症状のつらさを抱えていることがあり、また、気分の落ち込みや悲しみなど、気持ちのつらさを経験しています。

「緩和ケア」は、患者さんやそのご家族がかかえているさまざまな「つらさ」を和らげるための医療です。

病気の段階やがんの治療に関わらず、「日常の生活がつらい」と感じることがあれば、いつでも緩和ケアを受けてください。

緩和ケアの主な内容

  • 痛みや吐き気、だるさなどのつらい症状を和らげる
  • 夜ぐっすり眠れるように気持ちの落ち込みや不安、苛立ちなどを和らげる
  • 患者さんにとって安心で心地いいと思える環境を整える
  • ご家族の不安や気持ちのつらさをサポートする

「在宅緩和ケアマップ」ってなに?

「在宅緩和ケア」とは、がん患者さんが痛みなどの症状に対する治療を受けながら住み慣れた自宅で療養生活が送れるようにするための「自宅で受ける緩和ケア」のことを言います。
「堺市在宅緩和ケアマップ」は堺市医療圏がん診療ネットワーク協議会が作成したものです。
堺市のがん診療連携拠点病院とがん診療拠点病院が、堺市医師会、堺市歯科医師会、堺市薬剤師会、大阪府訪問看護ステーション協会(堺)の協力を受け、在宅医療の情報を整理して、患者さんのご自宅の住所から必要な医療機関が検索できるようになっています。

どんな時に使うの?

例えばこんな時に、調べてみてください。

  • 「がんが進行しても、自宅で生活がしたいけど、大きな病院に通うことがつらい。」
  • 「家族ががんになったとき、自宅で介護をしてあげたいけど、どこで診てもらえるの?」
  • 「毎日の処置(床ずれの処置など)が必要と言われたけど、家族だけでは心配。」
  • 「人生の最期は自分の住み慣れた自宅で迎えたい。」

どんな内容が載っているの?

本サイトに掲載されている施設は、在宅緩和ケアを提供できる施設です。
2014年4月に完成した情報冊子「堺市在宅緩和ケアマップ」に掲載されている施設に対し、2015年3月にアンケート調査を行い、本サイトへの掲載に関して同意を得られた施設となっています。
医療(診療所・歯科診療所・薬局)と看護(訪問看護ステーション)を調べることができます。
掲載のない施設においても、在宅緩和ケアの提供可能な場合がありますので、ご了承ください。
また、掲載されている施設であっても、情報が変更されている場合がありますので、詳細に関しては各施設に電話でお問い合わせの上、ご確認ください。
堺市医療圏がん診療ネットワーク協議会では、今後も1回/年情報の更新作業を行う予定としています。

注意

  • 在宅緩和ケアの対応が可能な診療医等の医療情報ですが、在宅緩和ケアが受けられることを保証したものではありません。
  • 医療者の方は、各医療機関の医療情報(麻薬処方・輸液管理・栄養管理・呼吸管理などの情報)について確認することができます。
  • 薬局については、堺市薬剤師会の「在宅応需薬局リスト」をご参照ください。
  • 毎年3月に内容更新しています。